2026年4月10日金曜日

人生の棚卸し、手術後


 癌とどう向き合うかを考えたとき、最初にしたのは他の人の生き方を知ることだった。 

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■ 癌とどう向き合うか?

癌になった人は、部位やステージに関係なく、 おそらく誰もが「他の人はどうしたのか?」を調べると思う。 自分もそうだった。

本を読み、動画を見て、ブログを読み、 治療の選択や生活の変化、考え方の違いをひたすら探した。 医者の説明とは違う“生の情報”を求めていた。

調べれば調べるほど、 「癌になった人の数だけ、生き方がある」 という当たり前のことに行き着く。

■ 癌は“死ぬまでの時間”を与える病気

癌は初期なら治る。 末期でも、すぐに動けなくなる病気ではない。 むしろ、死ぬ寸前まで身体が自由に動くケースが多い。

だからこそ、 「やりたいことをやり始める人」が多いのだと思う。

旅行に行く人、 仕事を辞める人、 家族との時間を増やす人、 趣味に没頭する人。

生活習慣病的な側面もあるので、 寛解した人でも健康に気をつけるようになる人が多い。 癌は“生き方を見直すきっかけ”になる病気だと感じた。

■ 医者が言っていた「死ぬなら癌が良い」という話

何人かの医者が同じことを言っていた。

「死ぬなら癌が良い」

ピンピンコロリは理想と言われるが、 実際には“死ぬ準備もできずにいきなり死ぬ”ということでもある。 親しい人とお別れもできない。

老衰は徐々に身体が弱っていくので、 死ぬ直前にやりたいことができない。

その点、癌は“死への時間猶予”がある。 親しい人とお別れができて、 やりたいことをやってから死ねる場合が多い。

この話は妙に腑に落ちた。

■ 自分はあまり遊んでこなかった

自分の人生を振り返ると、 あまり遊んでこなかったと思う。 比較的、仕事を優先して生きてきた。

「もし死ぬとしたら?」 そう考えると、後悔しそうな気がした。

やりたいことを後回しにしてきたこと、 仕事に時間を使いすぎたこと、 自分の人生を“消費”してきた感覚。

癌が見つかった瞬間、 “残り時間”という概念が急に現実味を帯びた。

■ 自分がやりたいことは何だろう?

改めて考えると、 自分が「本当にやりたいこと」はあまりやってこなかった。

PC、アニメ、漫画は好きで、普段からよくやっている。 癌になるより前、自転車が壊れたのを機にロードバイクに買い替え、 思い立って遠くへ行くようになっていた。

ただ、自転車では行ける範囲に限界がある。 もっと遠くへ行きたいと思った。

そうだ、電車を使って一人旅に行こう。

■ 大人の休日倶楽部に行き当たった

調べているうちに「大人の休日倶楽部」に行き当たった。

  • ミドル(50〜64歳)

  • ジパング(65歳以上)

当時55歳の自分はミドル。 JR東日本・北海道で201km以上乗ると5%割引。 (ジパングなら30%割引らしい)

さらに、どちらにも共通の「大人の休日倶楽部パス」がある。 これを使って一人旅を始めた。

それ以降は、パスの時期になると 有休3日に土日をくっつけて、5日間フルに楽しむようになった。

■ 旅は“自分を見つめ直す時間”になった

それまで旅なんて、

  • ストリートビューでいいじゃん

  • YouTubeで旅動画あるじゃん

  • 時間もお金もかからないし同じでしょ

と思っていた。

実際に旅をしてみると、 途中の“暇な時間”がまったく違った。

自転車なら操作で余裕がない。 電車なら景色をずっと見ているわけにもいかず、 タブレットで動画を見たり本を読んだりしても時間が余る。

その“余った時間”が、 自分を見つめ直す時間になった。

■ 資産を見て、ふと思った

投資は若いときから続けていた。 手術後1ヶ月の検診の診察待ちで、 スマホで自分の資産を眺めていてふと思った。

優待と配当で生活は充分賄えている。 積極投資をする資産もある。

自分が死んだら、この資産も残るんだよな……。

もう充分じゃないか? 作った資産は使わないと意味がない。 そのためには時間が必要だ。

このあたりから、 退職を意識するようになった。

投稿日:2026年4月10日(金)

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