裁断した書籍をドキュメントスキャナに取り込みます。
ScanSnapの設定
書籍の取り込みは富士通製ドキュメントスキャナ ScanSnap IX500を使っておこないます。取り込みソフトおよび編集ソフトはあらかじめインストールして、スキャン設定も作っておきます(参考:自炊環境の設定1)。
裁断した書籍のページをさばく
裁断した書籍は糊が残っていたり、裁断したときの変形などにより、隣のページと分離されていない可能性があります。
とくに中表紙とカラーページは糊が多く使っている場合が多いため、念入りにさばきます。ページがくっついていたら、完全に離します。糊が残っていたら後で手入れでも使うキムワイプで取っておきましょう。
本体は、切断面側をページ分離の確認をしながらページをパラパラとめくっていきます。このときに分離してないページがあったら、取り出して分離させてから元に戻します。
このときひっくり返して戻さないように注意します。
この作業をやっておかないと、ScanSnapで取り込んでいる途中で分離していないページが来ると止まってしまったり、ページが飛んでしまったりします。ScanSnap内部でグシャグシャになってしまうこともあります。
面倒な作業ですが、複数の書籍を自炊する場合は1冊めのScanSnap取り込み作業と並行して2冊めのページをさばくようにすれば良いと思います。
ScanSnapのお手入れ
さて取り込みを・・の前に、最初はScanSnapのお手入れです。お手入れは
・キムワイプ
・サイバークリーン
・無水アルコール
を使っていきます。ScanSnapの大敵は切った紙から出る粉ごみと、本を接着する糊です。この2つを除くようにしていきます。
①まず、サイバークリーンで紙が通る部分を全体的に掃除します。
②次に、キムワイプに無水エタノールを染み込ませてScanSnapの心臓部であるScan部分のガラスを重点的に拭いていきます。
書籍をスキャンしていきます。スキャンする書籍は自炊環境の設定3でも言いましたが、ページが分離するようにあらかじめさばいておきます。
書籍は自炊環境の設定2でも示した通り「カバー+中表紙+本体」で構成されてますから、それぞれに応じた設定に変更してスキャンしていきます。
まずScanSnapを開くと電源ランプが点灯します。PC側ではScanSnap Managerが準備状態になります。Windowsのツールバーにあるアイコンの状態が変化します。
次に自炊環境の設定2であらかじめ作っておいた設定を呼び出します。ツールバーにあるScanSnap Managerを左クリックすると「読み取り設定」が現れるので、作っておいた設定をクリックします。
カバーのスキャン
カバーのスキャンのときはScanSnap Managerで「カラー標準」設定を呼び出します。カバーの表側をScanSnapに押し当てるよう、天が左側を向くようにセットします。
さらにScanボタンを長押しします。Scanボタンが点滅するのを確認して離すとスキャンが始まります。これは標準より長いサイズの場合におこないます。
準備ができたらScanSnapのScanボタンを押します。
PC側ではスキャン画像が表示されますが、スキャンが終わると自動で閉じます。
中表紙のスキャン
ScanSnap Managerの設定を「カラー特殊」に変更します。ここでは中表紙、カラー中綴じ、中裏表紙も一緒にまとめておきます。ここでもカバーと同様に表側をScanSnapに押し当てるよう、天が左側を向くようにScanSnapへセットします。
準備ができたらScanSnapのScanボタンを押します。
PC側ではスキャン画像が表示されますが、スキャンが終わると自動で閉じます。
本体のスキャン
ScanSnap Managerの設定を「グレー標準」に変更します。
ScanSnapでは一度にセットできる枚数が20~30枚程度なので、小分けにして本体にセットします。ここでも表側をScanSnapに押し当てるよう、天が左側を向くようにScanSnapへセットします。
特に本体のスキャンでは綴じ目の向きに注意して表と裏が逆転しないように注意します。
後のページを前のページより先にとり込んだりしないように、きちんと揃えてセットします。
準備ができたらScanSnapのScanボタンを押します。セットした分のスキャンが終わるとPC画面では「継続読み取り」か「読み取り終了」かを選択する画面が出ます。
小分けにしたページの取り込みが終わったら、次々に小分けにしたページを準備してScanSnapへセットしてScanボタンを押します。
本体全てのページのスキャンが終わったら「読み取り終了」ボタンを押します。
スキャン作業はここまでです。
0 件のコメント:
コメントを投稿