2016年2月3日水曜日

自炊環境の設定3


自炊における書籍の裁断についてです。



書籍の自炊はドキュメントスキャナにかけるまに本を裁断してバラバラにするのが一般的です。

(裁断せずにスキャンできるオーバーヘッドスキャン方式の「SCAN SNAP SV600」(参考ページ)などもありますが、作業効率と品質の点で問題があると判断しました。)

裁断機としては大きく分けでディスクカッター(カール事務器 DC210Nなど)か、スタックカッター(DAHLE 200DXなど)の二通りが有名ドコロです。自炊する書籍が同人誌等の薄い本だけなら前者でも良いのですが、単行本などもある場合は後者の方が作業効率が良いようです。


DAHLE Durodex Stack Cutter 200DX

 ハンドルを押し下げると、刃が降りて下に置いた書籍を裁断するしくみです。ハンドルロックがついていて、ロック解除しないとハンドルが上がらないようになっている安全設計です。
 
 写真左側にある赤いボタンは、」押すと刃が降りる箇所に赤い光線が表示されます。しかし、刃は金属で覆われた中にありますので、実際に刃が降りる場所を確認するのは困難であまり役に立ちません。

 刃を降ろすためには付属のプラスチック製の受け木(消耗品)を差し込む必要があります。ちょうど刃が降りる場所に来るのですが黄色いプラスチック製のため、こちらを目安にした方が書籍の位置の調整がしやすいと思います。


書籍の裁断

書籍の裁断は本を置いて、本を固定して、ハンドルを下げるだけなのですぐ終わります。

ここでは2種類の書籍を裁断してみます。

普通の単行本

 選んだ書籍はしゃあ先生のキョウハク DOG's です。ヒロインのハチ公がとっても可愛いです。



 この本はカバーが掛かっています。裁断は本体のみおこないます。


本を200DXの裁断分にセットします。背表紙を5mm以上切り取るように調節します。

裁断量が少ないと本に糊が残って、ドキュメントスキャナのスキャン部分に糊が付いて、スキャンした時にノイズが出たり、うまくページ送りできなくなったりします。


 ハンドルを降ろすときは本が斜めにならないように補正して手で押さえつけるようにします(これ重要)。

 DX200はあまり力を入れずに裁断できますが、思い切って完全にハンドルを降ろします。途中で刃を止めると再裁断が必要になります。苦労してカッターナイフで残りを裁断したことがあります。

 裁断後の本はこのようになります。背表紙は完全に分離されています。あとで測定してみると8mmほどありました。ここまで切る必要はないのですが、切りすぎて後悔したことはあっても裁断量が少なくて面倒なことになったことは多いです。


ハードカバー&厚めの書籍

 つぎはこちら、「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。インデックス投資のバイブルですね。とてもためになる本です。頑張って読んだのでカバーがボロボロです。


カバーを外して、本体を立てて見ました。さすがに厚みがあって、DX200には入りそうもありません。


ハードカバーは中身と遊び紙でくっついていました。背表紙と中身は糊付けされてませんでした。遊び紙部分をハサミで切り取ることで簡単に分離できました。

 厚めの本は、裁断前にハサミで分割して裁断すると良いです。ハサミは刃が長めで自炊専用のものを用意しておいた方が良いと思います。

 裁断機は厚い本に対応しているものを選んだ方が良いと思います。今回は本が厚すぎて分割することになりましたが、できるだけこのような作業はできるだけ避けたいものです(参考ページ)。


 分割すると同じ幅で裁断することが難しくなりますが、ガイドをセットして本が斜めになるのを補正しながらハンドルを降ろします。

 うまくほぼ同じ幅で裁断することができました。



 次回は裁断した書籍をドキュメントスキャナーで取り込む作業になります。

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