
商業誌1000冊の自炊を完了しました(前記事)。続けて同人誌の自炊を進めていくためにやり方の定式化を行いました。
まだ完全に終わってませんが、同人誌の自炊へ軸足を移して進めていくために、同人誌350冊を自炊しながらやり方の定式化を行いました。
同人誌の自炊の仕方(定式化)
商業誌の自炊の仕方とかぶりますし、当たり前なことも買いてます。しかし、当たり前なことも定式化して置くとミスも少なくなるし、何も考えずにサクサク進められます。
本の裁断
ホッチキス針のチェック
本の綴じ方は「ホッチキス・中綴じ」「ホッチキス・平綴じ」「糊・無線綴じ」に大別されます。
ここで「ホッチキス・平綴じ」はコピー紙で多く使用されます。これらだけで済むなら、神経質になる必要は無いのですが、稀に「ホッチキス平綴じ→糊表紙」というものがありうることです。
裁断機はホッチキスの針に当たると一発で刃が欠けてしまいます。1000冊に1冊であろうと、絶対に避けなければなりません。
Amazonで「金属探知機」や「探針機」などで探してみましたが、技術的にチープな割に3000円ほどしたり、壁の中や土の中の金属を見つけ出すために作られてるものなどが主なものだったりします。
目的としては、表紙紙1枚向こう側にある(=透過性はあまり必要ない)、ホッチキスの針の(=非常に小さな金属、磁石に反応する)、存在を検知する(=場所を知るのではなく有無をを知る)です。
色々考えた結果、強力な磁石を本のノドの部分に滑らせるという方法に落ち着きました。
裁断の冊数
さらに裁断ですが基本的には商業誌と同じです。ただし同人誌は薄いので、3冊まとめて裁断してます。
1冊ずつだと時間がかかる、4冊以上だとズレるためです。
本の積み方
商業誌は裁断後もカバーをかければ普通に積んでもそれぞれの本の境目がわかりますが、同人誌はカバーが無いのでそれぞれの本の境目がわかるように、図のように千鳥状に積むようにします。
スキャナ設定
商業誌では、カラーページはカラーモードで、白黒ページはグレーモードでスキャンしてます。
同人誌では、カラーページも白黒ページもカラーモードでスキャンすることにしました。同人誌は白黒ページも紙に色が付いてる場合もありますし、モードを切り替えていくと時間がかかるからです。
編集作業
商業誌ではカバーがあるのでトリミングにより表表紙と裏表紙を作る必要がありましたが、同人誌はカバーがなくスキャンしたままで表表紙と裏表紙が取り込まれてるので手間が省けます。
商業誌も同人誌も、まずは左綴じから右綴じに変更します。このときショートカットを使います。
Ctrl-Dでプロパティが開き、Alt+Iで綴じ方向になり、下矢印で右綴じになります。
同人誌ではこのまま編集を終えると見開きがズレるので表表紙の次のページに白紙を挿入します。ここでもショートカットを使います。Ctrl+Shift+Tで開いているページ(何もしてなければ表表紙)で白紙挿入のダイアログが開きます。そのままリターンキーを押すことで「ページの後ろに挿入」になります。
確認作業
編集作業後すぐに出来栄えの確認作業をします。粉ゴミによるスジが無ければそのまま保存し、あればファイル名を変えておきます。あとでまとめて再スキャンをします。
ファイル名変更
ファイル名変更は商業誌でも同人誌でも同じです。しかし、同人誌は薄いので1ロットのファイル数が多くなります。時間もかかります。
捨てるための梱包
自炊が終わったらスキャン済みの本を捨てます。梱包をして紙ゴミの日に捨てるのですが、結局ビニール紐(キャンドウなどで購入、130mくらい)で縛って捨ててます。
紐を縛るのに結構重宝するのが、ひもくるりん・・もどき(笑、セリアで100円)
同人誌の自炊の完了までの見積り
定式化した結果、同人誌の自炊は1ロットを約50冊で1週間に3ロット、合計約150冊となります。商業誌より少ないですが、ファイル数が多くなるので仕方がありません。
同人誌は約10000冊あるので完了までかかる日数を推定できます。
10000 ÷ 150 = 67週間
となります。大体、1年と3ヶ月ちょっとですが、その間にコミケが3回あるので3ヶ月追加して、1年と6ヶ月になります。前回の見積りより5割増しとなります。
実際には途中で未読の本の山に当たると思うので、見積りより早めに終結となるはずです。
0 件のコメント:
コメントを投稿