自炊のやり方を固めて400冊自炊しました。自炊を進めていくにつれて、やり方をできるだけ効率化したり、間違いやすい作業を改善したりしました。
スタイルができてペースをつかむことによって、現在持っている本をすべて自炊しきるまでにかかる期間の見積もりもできました。
自炊作業
自炊のやり方については以下の5つの記事に示しました。これをもとに自炊を進めていきましたが、実作業ではもう少し細かいルールが必要でした。
現在は大量に持っている成年コミックの自炊を進めています。カラーカバーが付いていて、厚みが比較的あるので、作業的に結構やっかいです。約400冊自炊を完了しました。
裁断のやり方
裁断は自炊環境の設定3に示した通りDAHLE 200DXを使ってますが、厚みがあって入らない本は背表紙にハサミを入れて分割してから裁断していました。
ハサミを使うと作業の中断があって面倒くささが募るため、早々に作業を見直しました。
★改善内容
「裁断機に入らない本は開いた状態にして裁断機に入れる。このとき背表紙は完全に折り目を付けてしまう。」
誰でも考えつくとは思いますが、これをやるとページが背表紙側に引っ張られて裁断する箇所がズレるページが出来やすいことが問題点です。ズ
レたらズレた分だけめくってから裁断機に入れ直してます。そのため、開くページは半分より多めにしてます。
ページの捌き方
裁断後はスキャンする前にページを捌くことが重要です。スキャン時に重送(くっついたページがそのままスキャナーに送られてしまうこと)を防ぐことが主な目的です。やり方については自炊環境の設定4の前半にも示しています。
作業を進めていくことで気付いたことは、本の汚れやページに残った糊を除くことも重要だとわかってきました。スキャンをすると、どうしても糊やゴミがスキャナのセンサにくっついた結果として、ページにスジノイズが残ります。
スジノイズが出たページはスキャンしなおしになるのですが非常にめんどくさいです。これをできるだけ防ぐためには本にスジノイズの元が残らないようにすることが重要です。
★改善内容
「ページを捌く時に表紙をエタノールで拭く。さらにくっついてたページの糊はでできるだけ剥がす。」
ゴミは本の中ではなくて大抵表紙にくっついてます。これを除きます。
ページをパラパラと捌いていくと、ときどきくっついているページが出てきます。これは本を作る過程で糊を背表紙側に塗りつけるのですが、ページによっては奥まで糊が入り込んでしまうためです。くっついていたページは奥まで糊が入り込んでます。よく見ると固まった糊を紙がカバーするようになってます。これを剥がします。
ページ捌きはながら作業ができるのですが、指先の感覚が重要になります。
スキャン作業
基本的なやり方はやり方については自炊環境の設定4の後半のとおりです。スキャン作業は長時間になりますが、ながら作業ができます。
ながら作業することを考えてドキュメントスキャナや裁断済みの書籍を置くことが重要になります。できるだけ考えなくて済むような作業を標準化しておく必要があります。
★改善内容
「PCの操作とドキュメントスキャナの操作を同じ姿勢でできるように機器と書籍を配置する」
「書籍の配置は表紙側を上にして置き、ドキュメントスキャナには常にひっくり返して挿入する。スキャン済みの本は裏面が上になるように出てくるのでそのまま取っていく。途中に中カラーページがある場合も、グレーとカラーを切り替えながら『表が上』を守りながら作業する」
お手入れ作業
お手入れは作業開始前と終了後に自炊環境の設定4に示したやり方で行っていました。しかし、スキャン中にセンサが汚れた場合はその後が全てノイズまみれになってしまいます。そんなわけで、3冊ごとにお手入れをするように変更しました。
★改善内容
「お手入れはスキャン開始前、終了後、および3冊スキャンするたびにおこなう」
編集作業
編集作業は自炊環境の設定5のままです。とくに変更点はありません。
確認作業
確認作業も自炊環境の設定5のままです。時間的には短いですが、一番ストレスがかかる作業です。どっかに確認ツール落ちてないかなぁ。
スキャナのセンサの片側にゴミが付くことが多いので、奇数ページあるいは偶数ページに連続して付きます。このことを念頭に置いてみていきます。もしスジノイズが見つかったらその本はスキャンしなおしにするとして、その前後の本についてももういちど見ていきます。
以上です。
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